ようこそ医療経済・経営学寄附講座へ
教授ご挨拶
医療経済・経営学寄附講座は、平成19年4月に大阪大学に設置されて以来、超高齢化社会が抱える医療の諸問題を主として経済学および経営学的側面から教育・研究を行い、その成果を論文発表、政策提言、講演会、公開講義、教科書出版などの形で公表してまいりました。
本分野では、医学的見地や医療現場だけでは解決できないであろう諸問題について、持続可能な最先端の医療サービスの実現に寄与するために、医学・経済学・経営学、さらには行政学・看護学・歯学・工学・薬学など広く学際的に研究を進める必要があると考えられます。また近年には、情報通信技術が経済社会を変えつつあり、医療分野自体にもさまざまなイノベーションが生まれる中、新しい時代に即した医療経済・経営学の構築を進める必要が出てきました。そのためにも、この役割を担う医療経済・経営学は、これからの日本には必須の領域となると確信しております。
当講座としましては、皆様のご理解,ご支援,ご賛同をたまわりながら、研究テーマとして「健康長寿・医歯連携・産業としての医療の将来」をキーワードに掲げ、更なる研究を実施してまいりたいと考えております。
医療経済経営学寄附講座
濱田吉之輔 特任教授
研究内容
講座の取り組み
平成27年度実績(研究者向けセミナーも参照)
成果出版 | 平成27年4月に開催された公開研究会を踏まえた内容を出版計画中(大阪大学出版会から『医療と経済』として刊行予定) |
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公開研究会 | 平成27年4月11~12日(於 大阪大学中之島センター) 4 月 11 日(土) 特別セッションⅠ:「地域の現場から日本の医療改革を考える」特別セッションⅡ:オープン・ディスカッション 4 月 12 日(日) 第1セッション:医療制度が直面する諸課題(診療報酬、医薬品産業、ジェネリック医薬品) 第2セッション:改革に向きあう海外の新潮流(中国、アメリカ、 イギリス) 第3セッション:経済分析で捉えた医療の実態・成果(医療と経済、 マクロ経済と医療、 公私病院経営から見た課題) |
平成21年度実績
政策提言 | 自治体病院の経営に関する調査研究 |
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成果出版 | 平成20年度公開討論会、公開講義の内容を再編集・出版に向けて準備中 |
公開講義 | (月2回木曜) 医療経済①総論医療行政①社会保障行政 医療行政②医療行政医療行政③薬事行政 医療経済②社会保障論医療経済③医療経済論 医療経営①医療経営医療経営②民間病院経営 医療経営①公的病院経営締め括り総括 |
公開討論会 | <基調講演>「関西発:いのちと文化」 <特別講演>「関西発:いのちと環境」 <パネルディスカッション>「どうする地域医療」 |
平成20年度実績
政策提言 | <提言の要旨> 計量経済学的な分析の結果、たばこ価格1%の引き上げは男性の禁煙率を0.49%高めることがわかった。2年ごとに1箱あたりたばこ税を50円引き上げ、7年後に平均的なたばこ価格を1箱500円に値上げすること、男性の喫煙率は現在の40.2%から7年後に16.4%にまで下がる。これに伴い将来の医療費の削減が期待できるとともに、7年後のたばこ税は1581億円の増収になる。 |
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成果出版 | 「医療の裏側でいま何がおきているのか」(平成21年4月30日出版) <本書の概要> 編著者:大阪大学医学部医療経済経営チーム編 出版社:ヴィレッジブック社 版型:新書版(192ページ) <本書の内容> 平成19年度公開講義の内容を再編集 <本書の構成> 第一章 ゼロからわかる社会保障 第二章 医療制度はこうかわった 第三章 医療をめぐる意見の対立 第四章 診療所からの現場報告 第五章 急性期からの現場報告 第六章 個人のニーズに合わせたデザインセンターを作る 第七章 これが日本の医療の現実だ! 第八章 これからどうなる?日本の医療 第九章 医療問題に解決策はあるのか? |
公開講義 |
医療制度改革の実態と問題点 診療報酬制度の実態と今後の課題 薬価制度の実態と今後の課題 IT化の実態と問題点 終末期医療の実態と問題点 |
公開討論会 | 「どうする高齢者医療 -健やかな老後を過ごすためにー」 <基調講演>「後期高齢者医療制度について」 <パネルディスカッション>「どうする高齢者医療」 |
平成19年度実績
公開講義 |
(月2回木曜日、不定期) 今後の社会保障改革の行方 今後の医療制度改革と医療技術の価値評価 医療経営の視点から見た医療制度の問題点 診療報酬制度と薬価基準 医療最先端技術 特別講演 生命科学の振興について 今後の歯学の発展医療の技術革新について 予防医学と健康科学 日本の医療の将来像と診療報酬制度の方向性 |
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公開討論会 | 「どうするこれからの医療ー目指すべき2025年の医療ー」 <基調講演>「今後の医療政策について」 <パネルディスカッション>「どうするこれからの医療」 |